7/23土曜日、福岡県のesports Challenger's Parkにて、リアルタイムバトル将棋のプロe棋士決定戦及び、第三のタイトル戦、挑神戦が開催されました。
challepa.jp
チャレパ着きました。
— まこと’ (@makotodash) 2022年7月22日
うーん、いい施設ですね。 pic.twitter.com/Zbt2vK9bPa
チャレパさん想像よりずっと広い pic.twitter.com/7nOA2bZKHQ
— まこと’ (@makotodash) 2022年7月23日
まず午前中にプロ選抜大会ですが、3月から6月まで計8回の予選大会を終えて、獲得ポイント上位4名による総当たり戦で、上位2名がjesuプロライセンスを獲得して、「プロe棋士」となります。
午後からはRTB将棋第三のタイトル戦である挑神戦。
現プロ6名と新プロ2名、合計8人でトーナメントを行い、優勝者が「挑神」のタイトルを獲得します。
今回私は一連の予選大会を終えて1位という結果で通過はできていたものの、決して楽に勝ち抜けてこれていたわけではありませんでした。
4人の中では現時点では自分がやや強いかなとは思っていたものの、差はほとんどないので決して油断できるレベルではない。
なのでプロ選抜リーグ戦の突破見込みは6~7割くらいかなと見込んでいました。
前回の時も同じくらいの見込みでローランさんに敗れて予選敗退してしまったので、ここは全く楽観視していませんでした。
さて、対戦相手は全員警戒していましたが特に怖かったのが公人直人さんで、その怖さは成長力でした。
予選で何度も当たりましたが銀星戦の時とは別人レベルで強くなっているので、6/30の最終予選の後から更に実力を底上げされてくるのが予想できたので、一番警戒していました。
次に警戒していたのがうみねこさんで、その怖さは戦術の広さ。
こちらの指し筋を分析した上で何か戦法を用意してこられると思っていたので、それにはまってペースを握られる展開になるとまずいと考えていました。
最後に朔夜さんの怖さは駒の打ち込み速度と入玉狙いの戦術。
一瞬の駒の差し込みで先を越されて崩されたり、隙のできたタイミングで入玉を狙われると非常に防ぎにくいこともあるので、こういう大舞台でやるには怖い相手。
選手控え室のPCルームで、直前まで練習ができました。
皆さんかなり積極的に練習をされていましたが、私はやりすぎて疲れるとまずいと思ったので、CPU10戦くらいで終了。
以下試合の様子をダイジェストで記載していきます。配信と合わせてご覧ください。
第一試合
まこと’vsうみねこ 2-0
まず初戦勝ちたかったので、ここで勝てて精神的に楽になりました。
すぐ横で並んでプレイではあるものの、オンラインに繋いでの対戦なので気持ちラグがあるのか操作に若干手間取りました。
2戦目最後は得意の空き王手を決めることができて思わずガッツポーズ。
第二試合
公人直人vs朔夜 2-0
vtuber対決を制したのは公人さん。
第三試合
うみねこvs朔夜 2-1
最後の試合は序盤で飛車の空き王手が刺さる展開。
私もああいう飛車で何度もやられたことがあるので悔しいだろうなーと思いました。
第四試合
うみねこvs公人直人 2-1
1本目は公人さんがかなり優勢な試合だったのですが、終盤の噛み合いにもつれ込んでしまった結果うみねこさんが勝利。
3本目も判定勝負とかなり競り合った試合でしたが制したのはうみねこさん。
第五試合
まこと’vs公人直人 1-2
できれば全勝で勝って一位通過したいと思っていたので、痛い敗戦でした。
なかなかペースを掴めなくて焦りが出たのかタダで角を取られる位置に放り込んでしまったりとミスが出ました。
公人さんとの対戦、以前の予選の時は負けるにしても角の見落としなどで、内容的に大きく押されて負けるということはほとんどなかったはずなんですよ。
しかし今回は真っ向からのぶつかり合いで完全に抑え込まれての負けでしたので、完敗でした。全く隙がなくて強かった。
やはり警戒していた通りの成長力を見せつけられましたね。
ただ、公人さん側からすると私に負けたらプロは絶望という状況。でもそこで逆に開き直って力を出し切れたのが良かったと言われていましたね。見事な内容でした。
私の方もここで1-2で敗北を喫してしまったことでプロ入りが怪しくなってきました。少なくとも1位抜けは無理になった…と思っていました、この時は。
第六試合
まこと’vs朔夜 2-0
公人さんとの試合の負けで、前回銀星戦の時の敗退の思い出が蘇ってきましたが、なんとか勝利。
2本とも最後は手持ちの駒がなくなるやや薄い攻めだったので、しっかり受けきられる展開になっていたらまずかったですね。
ということで全試合が終了!
そしたらスタッフさんから1位です、との連絡。
!?
公人さんに負けたので、直接対決で負けた私は2位になるんじゃないかと勝手に思っていました。
でも後で調べたらちゃんと規約通りなんですよね。
プロe棋士決定戦結果についてですが、公式発表の画像(1枚目)を見ると2勝1敗で3人が並んでいて、どうして私が1位で公人さんが2位になったのか分からないのでちょっとセルフ補足。
— まこと’ (@makotodash) 2022年7月26日
規定によって勝ち数が並んだ場合は得失差での判定。
得失を入れたのが3枚目の画像です。#リアルタイムバトル将棋 pic.twitter.com/QSRHkyOaAB
ということで直接対決で敗れているので堂々と、というわけにはいきませんでしたがそれでもプロ選抜大会は1位という結果、プロライセンス獲得となりました。
無事午後からの挑神戦にも参加できることになりました。一安心です、やっと並べたかーという感じでした。
お弁当を食べて午後からの試合に臨みます(お弁当めっちゃ量が多くて食べきれず)。
挑神戦の話に行く前に、このお二人の話題にも触れされてもらいましょう。
午前中のプロe棋士決定戦は大接戦でしたねえ。まだドキドキしています。
— 山本なりたつ (@SSJ_CEO) 2022年7月23日
さて、いよいよ挑神戦本戦開始です!#リアルタイムバトル将棋#挑神戦#今北実徳#白桃ピーチよぴぴ pic.twitter.com/6yq9JIL0E6
吉本芸人の今北実徳さんと白桃ピーチよぴぴさんです。
YUBIWAZAというesports番組の企画でこのゲームのプロを目指し、一連の予選大会にもプレイヤーとして参加してこられたお二人が、今回現地取材という形で会場に来てくださいました!
実質ゲストみたいなものです。こっちは番組で見て一方的に知っている存在でしたが、直接お会いできていろいろお話もできて本当に嬉しかったです。
プロ選抜大会が始まる前から会場入りされていて、私を含めた選手全員に順番にインタビューをされていました。
プロライセンス獲得後や大会終了後にもインタビューを受けさせていただきましたが、インタビュー中だけでなくインタビューが終わった後も本当に楽しくお話させていただきました。
お二人は同期ということでとても仲がいいんですよね。
お二人のおかげで会場に和やかで楽しい雰囲気が生まれていましたし、インタビューに受け答えすることで適度に緊張感が解けたり、自分の考えをまとめるきっかけになったりしたので、個人的にはこれがプレイヤー目線としてとても良かったです。
あと単純にこうやって番組という形で取り上げて発信してもらえるのが貴重で嬉しい。
ちなみに今北さんはプレイ歴3ヶ月程度ながらすでに上級者ともやり合えるくらいの実力者。これからもプロを目指してがんばってくださるそうで、競技シーンへの参加、活躍がとても楽しみです。
ということで挑神戦開幕です。
今回の挑神戦は特殊ルール「入玉禁止」が採用されているのが大きな特徴。
王様が相手の陣地にあたる3段目以降には侵入することができなくなっています。
事前に練習をしましたが、これがかなり感覚が変わってきまして、このルールならではの特殊な駆け引きも出てきたりします。
将棋では絶対に出てこない場面があったりするので、通常の感覚が通用しなくなるのが難しいところ。
入玉が絡む場面でのやり取りは皆さんかなり戸惑われていた印象がありますね。
一回戦第一試合
レオvs公人直人 2-0
早速登場の最強中学生。
対するのは新たにプロとなった公人さん。
早速プロの洗礼という感じでレオ君の強さが炸裂していました。
敗れはしたもの公人さんは選抜2位になってレオ君と対戦することになったことを嫌がるどころかむしろ喜んでいたのが印象的でした。
強い相手に挑んでみたい、っていうの分かります!
一回戦第二試合
クロスvs鷺宮ローラン 2-0
ともに前回プロになった2人の対戦。
ごめんなさい、実はこの試合あまりちゃんと見られていませんでした。
というのもこの時ちょうど飛車ちゅうさんの方から話かけていただいていたので、そっちの方に完全に気をとられていたんですよ。
試合の方はクロスさんが危なげない試合運びで勝利。
一回戦第三試合
星野vs飛車ちゅう 2-1
将棋力の高さが光った対戦。
ゲストの森内先生は飛車ちゅうさんの構えを見てかなり将棋が強いということを看破。
二~三段はありそうだとかなり正確に言い当てられていて、後で飛車ちゅうさんも驚かれていましたね。
1-1にもつれ込んだ最終3本目は入玉禁止ルールの究極形、互いに入玉できない状態の攻防が発生しました。
これが本当に見ていてもどうすればいいのか分からない。互いの王様が前にも行けない後ろにも下がれないでとにかく狭い。
最後は星野先生が飛車ちゅうさんの王を詰みの状態に持ち込んで勝利。
一回戦第四試合
まこと’vsやましゅ 2-0
会心の勝利でした。対戦相手は実力NO2といってもいいやましゅ君。
強敵ではありますが、以前の大会で勝ったこともある相手なので決して勝てない相手ではないとは思って挑みました。
一本目は序盤でやり合った後、にらみ合いになるというやや珍しい展開。
攻め筋がなくはなかったので、慎重に考えてから動いていきました(ちなみにこの時ポイントで僅かに負けていたのでこちらから仕掛けなければいけない状況でした)。
午前中の試合で十分エンジンがかかってくれたおかげか、我ながらかなりいい動きができていたと思います。
特に持ち駒の素早い選択は自分で後から見直してもこれどうやって操作間に合わせてるんだ、って思うレベルでよく仕上がっていました。
逆にやましゅ君の方は緊張もあってかやや操作等にミスがあったようで、隣の対戦席から時折声が上がっていました。
なんとか押し切って勝利。
2本目もこちらから攻めていく展開で、それなりに調子よく攻めてはいたもののやましゅ君の受けの上手さもあってじわじわと駒損。
中盤で一気に勝負を仕掛けようと焦って打ち込んだ金の2連打が特に良くなかった。冷静に対処されて劣勢に。
この後の展開は一連のツイートで。
せっかくなので昨日の一番盛り上がった試合の解説を少々。
— まこと’ (@makotodash) 2022年7月24日
一回戦の相手、強豪やましゅ君戦です(手前が私)。
今回の挑神戦は特殊ルール「入玉禁止」が設定されていまして、王様が相手の3段目以降の陣地内に入ることができないというルールになっています。
(王様が近づくと黄色いラインが表示) pic.twitter.com/uc70JmGAQc
やや不利な盤面で私が繰り出したのが、相手の王に直接こちらの玉をぶつける5七玉。
— まこと’ (@makotodash) 2022年7月24日
普通なら自ら負けに行くような手ですが、なんと入玉禁止ルールによって、この玉を相手の王は取ることができないのです。
これは事前にイメージしていた手で、そのおかげで咄嗟に指せました。 pic.twitter.com/2T4thoUJd2
実際にはこの後王様を逃げられてしまったので、あまりいい手ではなかった可能性もありますが、相手の意識にないであろう手を指して、反応を遅らせてあわよくばクールタイム3秒の間に相手王を取ってしまおう、という意図でした。(この後の星野先生との対戦では実際それに成功しています)
— まこと’ (@makotodash) 2022年7月24日
更に続いて、攻め立てられて完全に追い詰められてしまっている場面。
— まこと’ (@makotodash) 2022年7月24日
普通なら負けです。ほぼ諦めていましたが、最後まで使える手は使おうということでこの状況でも粘りながら手を繰り出していきます。 pic.twitter.com/JdlGYFMuBf
手持ちの飛車を6四に打ち込んでの王手。
— まこと’ (@makotodash) 2022年7月24日
正直ダメ元で打った手でモロバレもいいとこだと思っていたのですが、後から聞いてみると観戦していた人達も左下の攻防に目を取られて、いつ打ったのか気づかなかったそうです。
対戦相手やましゅ君はなおさら気づきにくかったと思われます。 pic.twitter.com/w1TxPUugaz
王手をしたはいいものの、飛車が次に動けるようになるまでのクールタイムは6秒。
— まこと’ (@makotodash) 2022年7月24日
すぐには相手の王様を取れません。
そこで左下に手を戻して、相手が気づかないようにお祈りしつつ6秒間を稼ぐため精一杯粘って気を引きます。
気づかれたらそこで終わりです。
結果、際どくこちらの玉が取られる前に飛車のクールタイムが終了、大逆転勝利です。
— まこと’ (@makotodash) 2022年7月24日
しかし最後のカーソルを見てもらうと分かるのですが、相手のやましゅ君は最後の最後のタイミングでこちらの飛車に気づき、王を選択して横に逃がそうとしていたのに一瞬間に合わなかったのです!
本当に際どかった。 pic.twitter.com/h9EGC1J2oj
最後は飛車に気づかれないようにもう少しだけ粘ってから飛車のところにカーソルを移動させるべきだったのですが、さすがに我慢ができなかったです。危なかった。
— まこと’ (@makotodash) 2022年7月24日
この試合の動画はこちらになります。https://t.co/AXZVVWHIfg#リアルタイムバトル将棋
ひょっとするとやましゅ君側は飛車に気づいていたけど6秒の前に攻めきれる、という判断だったかもしれないです。
どちらにしてもギリギリの逆転。
内容的には負けていましたが勝ちは勝ちなので、王様を取れた瞬間はガッツポーズが出ました。
「勝った…」って感じでした。
会場もこの勝利には大沸きで、この日一番盛り上がったっぽいです。やったぜ。
準決勝第一試合
レオvsクロス 2-1
王者レオ君に土をつけるべく、クロスさんが作戦を決めていく試合。
1本目は見事に作戦が決まったおかげか、レオ君を押し込む形での完勝。
これには会場もどよめき、ついにレオ君が負けるのかという雰囲気になりました。
しかし2、3本目はレオ君がしっかり立ち回って勝利。
敗れはしたもののクロスさんのプレイに会場が大注目の試合でした。
準決勝第二試合
まこと’vs星野 2-1
1本目。中盤のやり取りから守りを突破されて敗勢に。
しかしやましゅ君戦でも繰り出した入玉禁止を利用した玉ぶつけを星野先生側が見落としてくれたおかげで逆転勝ち。
1-1となった3本目、最後は上手く挟撃体勢を作ってかなり相手玉を狭い形にまで持ち込むことができたので、逃げる王様を飛車で取って勝利。
勝ってしまった、決勝戦だ、って思いました。
ちなみにこの時点で試合が終わるとかなり疲労困憊って感じでしたw
午前中からハードな試合がずっと続いていましたからね。
3位決定戦
クロスvs星野 2-0
やっぱり強いなー、クロスさんっていう試合でした。
このマッチ、展開によっては星野先生側が主導権を握ることもあるのですが、今回はクロスさんが速度とパワーでねじ伏せた感じでした。
特に2本目はいろいろ噛み合ったこともあって圧倒していましたね。
でも単に力押しというだけではなくて、事前の研究で序盤の駒組みを変えて相手の指し筋を封じたりと、作戦部分でもリードを奪っていっているというのが素晴らしいです。
決勝戦
レオvsまこと’ 2-0
改めて見ても本当によく決勝戦まで行けましたね、私。
大舞台で相手は最強、文句無しの状況です。
基本的に緊張はせず、いつも以上のプレイは出せたかと思います。
1本目は最後相手金のクールタイム見切りがわずかに失敗していて、敗北。
必殺玉ぶつけが上手く機能していればかなりおもしろそうな盤面ではありました。
2本目は不利状況からの打開で無理をした結果、相手玉との刹那が発生しての負け。
練習でレオ君相手に勝てることがないわけではないので、全力を持って立ち向かいましたが勝てませんでしたねえ。
内容的には準決勝のクロスさんの方が肉薄していたと思います。
今回プレイヤーの皆さんと久しぶりに直接お会いできていろいろお話ができたのが本当に良かったです。
それぞれのお話と、今回皆さんに直接お会いした中で、使用デバイスを直接見せてもらえたので、その点についても合わせて語らせてもらいます。
レオ君
今回もお母さん、お姉さんと一緒に当日午後に現地入り。
いつ見ても家族仲良しなのが見ていて微笑ましいです。
今回はまさかのプレゼントもいただいてしまいましたw
クロスさんとの準決勝ではかなり追い詰められる場面もありましたが、終わってみれば今回も優勝。
王者として不動の地位を確立していますね。
レオ君とは他のゲームで一緒に遊んだり年齢差を超えて仲良くしてもらっているので、今回決勝戦という舞台で対戦できたのは純粋に嬉しかったです。
使用デバイスはカスタマイズキーボードですが、今回見させてもらったデバイスの中で一番衝撃的でした。
なんか変わってるなと思ってよく見させてもらうと、カーソルを移動するための4つのキー、決定と駒操作の2つのキー、計6つのキー以外を全て外しているのです。
なるほど、この発想はなかった。打鍵ミスがあるのなら、不要なキーを全て取り除いてしまえばいいと。
大人ではできないような柔軟な発想。リアルタイムバトル将棋の操作のためだけに物理的にカスタイマイズしたデバイスを用意するという徹底ぶり。
レオ君が最強を走り続けているのは、絶え間ぬ努力に加えて勝利を掴むための最善の手法の模索、こういう工夫の積み重ねでもあるのだなと、改めて思い知らされました。やはり最強プレイヤーは伊達ではない。
キャンセルボタンを使用していないというのも軽い衝撃です。
操作しようとしてやっぱり止める、みたいな場面がないってことなのかなあ。
やましゅ君
お姉さんの山口仁子梨女流が付き添いで来られていました。
仁子梨さんにお会いするのは私も初めてでしたのでご挨拶できる機会があって良かったです。
事前にちょっと話しましたが受験学年ということもあって、あまり練習ができていなかったようでしたね。
最初のインタビューの時に年齢を聞かれて「じゅう………」で止まっちゃって、一同「そこ!?w」ってなりましたw
こういうおっとりマイペースな感じがやましゅ君らしくて微笑ましいですw
優勝候補の一角でありながら、今回は一回戦で私に負けてしまったのできっとかなり悔しい思いをしたと思います。
使用デバイスはいわゆるプロコンと呼ばれるタイプの、スティックが付いているゲームパッド。
やましゅ君が特に変わっているのが、十字キーではなくてスティックで操作をしているという点です。
斜め入力などは正確にできないようですが、慣れているということで十分高速の操作を繰り出しています。switch版の頃からスティック操作でやられていた記憶がありますね。
飛車ちゅうさん
ぷよぷよを嗜む私にとって、ぷよぷよの世界では雲の上の人。
前回タイトル戦の時は私がオンライン参加、前々回の時は飛車ちゅうさんがオンライン参加だったので、今回初めてお会いできました。
ぷよぷよ界のお話も含めていろいろお話ができて本当に良かったです。
大会の一週間前、一週間後にはそれぞれぷよぷよの大きなイベントや大会がある中、こうやってこちらの大会にも出てくださるので本当にありがたいことです。
前日遅くまで仕事をされて、朝から5時間かけて新幹線移動ということで、コンディションは正直かなり悪かったと思いますがその中でもしっかりしたプレイを出されていてさすがだと思いました。
使用デバイスは一般的なプロコンで、十字キー操作。おそらく初期のswitch版の頃からほとんど変わられていないと思います。
普通の十字キーだと斜め入力が難しいのですがそこは操作力でカバーされていて、名人筆を選ばずって感じです。
あまり速くないと謙遜されていましたが十分速いと思っています。
星野先生
今回あまりお話できませんでしたが、準決勝の出番待ちの時にお話しして、対戦が相当久しぶりで最後にやったのがいつだったかお互い思い出せないくらいでした。
個人的に星野先生の指し回しは本当に上手いと思っていまして、この日も飛車ちゅうさんとの対戦を観戦しながら上手いなあって感心していました。桂馬の利かせ方とかがとにかく上手い。渋い。
番組の企画で弟子入りされている今北さんとのやり取りもおもしろかったですw
今北さんの応援を途中から忘れていたと笑いながら塩対応されていくところがいかにも星野先生らしかったw
使用デバイスはレバーレスコントローラーのHITBOX。
Switch時代には主流コントローラーの一つだったレバーレスタイプコントローラーですが、steam版では設定の都合もあって使用しているプレイヤーは少なくなっています。
上下の配置が逆になっているので慣れるまでがやや難しいですが、星野先生はキー設定をいじって右手でカーソル操作、左手で決定などの操作をされているそうです。今回始めて知りました。
以前は操作速度の面で他の選手に遅れをとって弱点となっている面がありましたが、最近はそこまで大きな差はなく、要所要所を抑えていけるだけの速度は出されているので、本来の強みである棋力カンストが発揮されているように思います。
クロスさん
クロスさんとも1対1ではそんなにお話できませんでしたね。大会中は出番の兼ね合いとかもあったりして。
普段からおそらく一番熱心に取り組まれているプレイヤーで、今回の大会にも並々ならぬ決意を持って挑んで来られていたと思います。
実際準決勝のレオ君戦での1本目は凄かったです。レオ君が負けるにしてもあそこまで完全に押さえ込まれて負ける展開は稀なので。
しかし今回も勝ちきることはできず、悔しかっただろうなと思います。
壇上で3位までが表彰、撮影を受けた後で準決勝2試合目も惜しかったですね、って話をしましたが、あれは攻めているように見えて無理攻めをさせられていたので良くなかった、と冷静に分析をされいたのが印象的。
賞品としてお米を獲得するのが2回目ということで、次からクロスさんの賞金はお米に換算して支給しようとか、皆さんから散々いじられてたのがおもしろかったですw
使用デバイスはキーボード側でキー設定を変更できるタイプのキーボード。
switch時代はJOYコンを使用されていたので、steam版になってからはいろいろデバイスを試行錯誤して苦労されていたようですが、今では完全にキーボードを使いこなされていますね。
以前は将棋経験無しという弱点で、駒の打ち込みなどを苦手にされていましたが、経験を積まれて最近はほとんど弱点といった感じではなくなってきているように思います。
ローランさん
インタビュー終わって振り返ったらなんかいた! pic.twitter.com/uiGhVKMoPx
— まこと’ (@makotodash) 2022年7月23日
皆大好きローラン仮面が久しぶりに登場です。
ローランさんには事前に入玉禁止ルールの練習に付き合っていただいて大助かりでした。
1時間半くらいぶっ通しでやってさすがに疲れたんですけど、結局入玉禁止ルールでの練習はその時やったのが最後でしたね。
で、現地でもお話したんですけど元々積極的に王様を前に繰り出して、隙あらば入玉を狙っていくローランさんのスタイルとこのルールはかなり相性が悪いんですよね。
練習の時、通常ルールやトライルールだったら負けだった、みたいな展開が結構ありました。
使用デバイスはクロスさんと同様のキーボード。
ローランさんの設定を軽く見させてもらったのですが、右手側のALTキーにも前入力を設定してあるのが独創的。
特に序盤で前入力を多用する場面で重宝するらしく、おもしろい工夫です。
ちなみに公人さんはカバー部分が壊れてボタンが露出した結果、逆に使いやすくなったというゲームパッド、うみねこさんは片手タイプキーボードの両手使用、朔夜さんは一般的なゲームパッド、でした。
プレイヤーそれぞれデバイスを工夫して用意しているというのもこのゲームの魅力の一つで、今後もいろいろおもしろいものが飛び出しそうで楽しみです。
※7/28追記
せっかくなので私が使っているデバイスも紹介。
十字キーでも動かせますが、私は左下のボタンを使ってカーソルを移動を行っています。
これがSwitchのJOYコンとほぼ同じなので、斜め入力もやりやすくて重宝しています。
かなり小型なので、最初は持ちにくかったんですけど慣れました。
ちなみに大会2週間前くらいまでは、同じコントローラーのターコイズカラーを使っていましたが、動作が怪しくなったので予備で用意してあったこのイエローに切り替えました。
PCでもswitchでも使えるので、練習にとても便利です。
値段も3000円台と安いので、買い替えもしやすいのでこれから始める方にもおススメですよ。
大会終了後、プレイヤーや関係者の皆さんとでいろいろお話をしましたが、その中でちょっと上がった話などを少々。
・一回戦負けると悲惨問題
シングルエリミネーショントーナメントなので、一回戦で負けてしまうとそこで出番終了です。
前回もそうでしたが、遠路はるばる訪れた地で一試合だけやって終了になってしまうのはさすがにちょっと悲しいですよね…。
ゲームの特性上、ちょっとした見落としや噛み合い、操作ミス等で実力を出し切れず一瞬で終わってしまう可能性もあるのでなおのこと怖い。
下記の問題と合わせて、敗退したプロが解説に回るのはどうかという意見がありました。
・実況解説問題
現在公式の大会のほとんどではシルバースタージャパンの岩田さんが実況解説を担当されています。
個人的には岩田さんの喋りは大好きですし、将棋の知識もこのゲームの知識もある方ではあるのですが、このゲームならではのやり取りを十分に伝えるという点ではやはりプレイヤーの人達には及ばないのかなと。
挑神戦のチャレパ開催予選の第二回と第三回ではローランさんとクロスさんがそれぞれ解説役として登場しましたし、以前の大会では星野先生や実力者のbozitomaさんが配信で解説されていて、やはり試合の要点が非常に分かりやすくなっていました。
ただ、試合のあるプロ以外で誰か外部から解説者役の人を用意するとなると報酬や打ち合わせの問題、広報との兼ね合いなどいろいろ問題もあると思いますので、現状は岩田さんという形で落ち着いているのだと思います。
・リーグ戦やってみたい
プロ8人体制になったことだし、8人総当り、もしくは4人リーグ2つで決定戦とかやってみたいですねって話が出ました。
タイトル戦でやるかどうかはともかくやってみたい。
これと上の話にも関連していますが、シングルエリミネーション以外の形式の大会もいいよね、って話もありましたね。
以上、プロe棋士選抜大会と挑神戦の振り返りまとめ記事でした。
司会を務めてくださった川崎優さん、ゲストの森下卓九段、チャレパ及びCTCスタッフの皆さんも本当にありがとうございました。
九州初のタイトル戦、第一回挑神戦。優勝は…れお選手✨なんとまだ中学生。そして準優勝は本日プロe騎士になった、まこと' 選手!攻め方も、それぞれの経歴もバラバラな8名のプロの闘い❤️🔥みているコチラも身体に力が入ってしまうほど見入ってしまう試合でした。心技体を駆使する、まさにスポーツだ… pic.twitter.com/SKBK7bmyiL
— 川崎優 (@yuu__noir) 2022年7月23日
2022年7月23日に開催されました「プロe棋士決定戦」「第一回挑神戦」について、以下の内容をお知らせいたします。https://t.co/pHINPFf5GO
— リアルタイムバトル将棋Ⓡオンライン@プロe棋士選抜大会開催 (@RTBshogi) 2022年7月25日
【1】
2名が一般社団法人日本eスポーツ連合(JeSU)のプロライセンスを獲得し、新たな「プロe棋士四段」が誕生!
・まこと’ 選手
・公人直人 選手
→続(1/4)
プロの一員として次回以降のタイトル戦にも参加できることが何より嬉しいです。
これからもがんばりますので応援よろしくお願いします!
最後まで読んでくださってありがとうございました。