リアルタイムバトル将棋・駒組集

リアルタイムバトル将棋で使われる駒組集です。
トップ層が使う比較的メジャーなものからマイナーなものまでいろいろまとめてみました。
手順等がちょっと間違っているものもあるかと思いますが、駒組の参考にしてみてください。


5筋突きバランス型

私はあまり筋違い角を使わないので5筋の歩は突いてこのようなバランス型にすることが多いです。
ただし相手が筋違い角狙いで5筋の歩を突いていない場合はここから5五歩と伸ばして位を取り、5六に筋違い角を打つことはできます。
私以外だとko_ta君もこれに近い駒組にすることが多いでしょうか。
6八の銀が7八にいたり、5七と4七の王様と銀が入れ替わったり多少駒組のバリエーションはあります。
また、これはこの形に限ったことではないですが左右の香車を上げた形にするかどうかは好みもあります。

 

筋違い角狙い

トッププレイヤーであるれお君がよく使う形で、ここから筋違い角の攻めを仕掛けていくのが基本戦術となっています。
プレイヤーの技量が必要とはいえ、長らくこの筋違い角戦法が猛威を振るっていますので、現状における最強の駒組の一つといっていいかもしれません。

 

王将アグロ

速攻戦法に向けた駒組。3七から王様が上がっていくので5筋の歩は突かなくてもいいです。
王様をケアする必要があるので慣れるまではあまりおすすめできませんが、早めの仕掛けでペースを掴むことができるのがメリットの一つかもしれません。


ローラン式王将アグロ

ローランさんが独自に発展させた王将アグロ。
こちらの方が準備手順がやや多いものの、その分攻めの威力が上がっています。
ちなみにキングブランカアグロが正式名称(?)らしいです。

腰掛銀

飛車ちゅうさんが好んで指す形でバランスがとても良いです。
動かす駒の数が少ないため完成までが早いのもメリット。
一応相手が5筋の歩を突いている場合でも5五歩確定反撃に対し角でケアできるので腰掛銀に上げることはできます。

 

アルファ囲い

アルファさんが多用する形で、駒の打ち込みの隙もなく崩しにくいです(3八と7八への打ち込みは王様でカバーできます)。
受けが好きな人にはおすすめできる形。

 

風車

本将棋の風車とは少し形が違いますが基本的な考えなどが似ているので風車と呼ばれることが多いです。
動画の形よりは画像の方の5七角5八玉5九飛車の形が基本になるかと思います。相手が何が何でも無理やり攻めてくるようなタイプなら採用してみるのも一興かもしれません。
攻めが苦手な人や初心者におすすめ…と言いたいところですが、これだけだと時間終了間際の判定勝負狙いの攻防で困ることになるので慣れてきたら角道を通した他の形にも挑戦してみましょう。

 

クロス式

元プロのクロスさんが編み出した、クロス仕掛けとも呼ばれる端角の攻めを狙う駒組。
使うプレイヤーが少ないこともあって意外性があります。

 

右腰掛銀

2六に腰掛銀を作る形。
ここから7九角と引き角にして2四の地点を狙い、クロス仕掛けの発想で2四角2五銀のような仕掛けができそうです。

 

ダブル腰掛銀

中央を手厚くする形。
これ以外にも4筋と5筋の歩を突かないで4六と5六に銀を上げる不思議な形も前にやったことがあります。

 

全金駒腰掛の陣

受けは強いと思うんですけどどうも自分から動きにくかったです。
可能性はあるかもしれないので要研究といったところでしょうか。


四間飛車

リアルタイムバトル将棋ではあまり使われない振り飛車
動画と違って一旦角を引いて4筋ではなく5筋の歩を突き、4六に角を移動させるというような指し筋もあります。

 

中飛車

振り飛車の中では比較的使いやすい形かなと思います。
右桂を跳ねたくない時などに採用の余地がありそうです。

向かい飛車

序盤からちょっと特殊な動きをするので相手を警戒させる効果はありそうです。
8筋方向からの仕掛けなどが研究で編み出されたらおもしろくなりそう。
単に7七角からの向かい飛車もできますが即角交換をされた場合に同桂の形がちょっと弱点になりそうな感じがします。

銀冠形

王様を囲うわけではないので本将棋の銀冠とは違いますが一応。
角交換に対し同金と取れるので前線が崩れにくいことと、銀が金に紐づけできているのでやや固くなるのがメリットです。
あまり採用されていませんが駒組の一つとして一考の余地がありそう。

 

袖飛車

これに似た駒組として右四間飛車があります。
相手が4四歩と角道を閉じた形に対する攻めの陣形として有効ですが、プロクラスなどの対戦においては角道を閉じるプレイヤーが減ったことなどもあって採用率はかなり下がっています。

 

ということでいろいろ紹介してみましたが、リアルタイムバトル将棋ならではの特殊な駒組はまだまだ存在します(研究中の手順なんかは実戦で使いたいのでここに載せてなかったりもします)
自由な発想で自由な駒組ができるのがこのゲームの魅力の一つなので、個人的にももっと研究をして有効な形を探ってみたいなと思っています。
気に入った駒組があれば是非使ってみてほしいですし、自分で独自の形を考えて組んでみるのも楽しいと思います。それでは!